本の紹介
仕事に関する2冊の本の紹介をします。
私たちは“子どもたちがお金のことを心配しないで学校に行ける”ために何ができるのかを考えています。そのための理論や実践が書かれている本で、学校事務職員にとっては貴重な本です。
①「公教育の無償制を実現する」…これからの日本は、今までのアメリカ的な新自由主義型社会からヨーロッパ的福祉国家型社会になるべきだというのが基本にあります。その中で、教育での部分では憲法26条の「義務教育は無償とする」を実現するということです。現在、授業料と教科書だけは無償になっていますが、その他(学習に必要な経費、給食費など)の大部分は保護者などの負担になっています。日本は教育にお金をかけない国ですが、子どもたちの学習を保障するためには、もっとお金をかけるべきだということです。そのことを歴史的に解明し、これからどのようなことをすれば、無償を実現できるのかを示しています。
②「元気が出る就学援助の本」…みなさんは「シュウガクエンジョ」って、ご存じですかから始まります。義務教育である小中学校の子どもが安心して学校に通えるための制度が「就学援助」制度です。子どもたちや保護者はもちろん、子育て・教育に関心のある方、関連の仕事に就いているみなさんに知ってもらいたい制度です。どの子も安心して学校で学び、遊び、生活をする権利を持っています。それを保障するセーフティーネットの一つがこの制度です。法律で定められた全国共通の制度ですが、経済的な援助が必要な子どもと家庭に、必要なときに支援ができる使いやすい制度にするための、実践もたくさん載っています。
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